インプラント治療とは
インプラント治療とは今まで歯が1本でもなくなると「ブリッジ」と呼ばれる固定装置や取り外し式の装置(いわゆる入れ歯)を入れる必要がありました。
しかし、固定式のブリッジは違和感が少ない分、左右の健康な歯を削る必要があり、入れ歯は左右の歯を削る必要が少ない分、違和感が大きいという欠点がありました。
そこで新しい治療法として「インプラント」と呼ばれる方法があります。
新しい治療法といっても現在の骨結合型インプラントは、日本で導入されて20年以上になります。世界では約40年以上の歴史があり、インプラントは日々進化し、耐久性、安定性は非常によくなってきております。
インプラント治療は、顎の骨の中に金属の土台を埋め込むだけでなく、それを土台として天然の歯と同じような人工の歯をかぶせる治療法です。
当クリニックで使用しておりますインプラントは、日本人の骨の大きさや特徴を考えて設計されているJMM(日本メディカルマテリアル)製のインプラントを使用しています。
このインプラントは、日本のインプラントシステムでは最も歴史があり、世界規模の企業「京セラ」を前身としています。JMMのインプラントは、日本人のあごの大きさや骨の性状を第一に考えて作られたインプラントシステムであり、国内メーカートップシェアーを誇っているため、製品として安心して使用することが出来ます。
材質は人体にとってアレルギーなどが少ないと言われているチタンで出来ています。この材質は人工心肺や人工関節などにも応用されています。
インプラント治療についてもう少し詳しく知ってみませんか?
まずはメリットとデメリットです。
固定ブリッジや入れ歯
周りの歯とつなげると残っている歯にも負担がかかってくる
インプラント
メリット
- 残っている歯に負担をかけない
- 固定して良く噛める
- 違和感が少ない
- 自然観の回復
- 天然の歯のよう見えるため心の満足感が得られる
などさまざまな長所があげられます。
デメリット(リスク)
- 治療が終了するまでの期間が長い(6ヶ月~1年)
- 安定しない場合がある
- 保険適応外(自由診療)である
- 自分の歯もそうですが一生ものではない
インプラントを埋める場所、骨の大きさなどによって変わってきます。
適切な診査・診断・治療・メンテナンスを行うことによりそのリスクは最小限に出来ます。
インプラント治療の流れ
インプラント治療は虫歯のように、すぐに治療をはじめるというわけにはいきません。
治療をはじめる前に残っている歯の状態、骨の状態、かみ合わせの状態、健康状態など安全に且つ治療を成功させるためには、はじめる前の診査・診断が非常に重要なのです。
治療の前に次のような診査を行います。
問診:全身疾患の有無 喫煙の有無、口の中の全体な問題(歯ぎしり・かみ合わせ)
局所的な問題(虫歯・歯周病) 審美的要求度 時間的、経済的制約 など
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お口の中のチェック、レントゲン診査、模型診査
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治療方針の説明:治療前の疑問や不安を無くします。
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治療方針の決定
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インプラント埋入前処置:お口の中の清掃指導、残っている歯の処置(虫歯・歯周病・かみ合わせ)、骨造成(骨が十分にない場合に行いますが、インプラント埋入と同時に行うこともあります)
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インプラント埋入手術:上顎 6ヶ月~1年、下顎 2~4ヶ月
・1次手術でインプラント埋入 ・2次手術で歯ぐきの形を整えます。
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インプラント上部構造の作製:いわゆるかぶせ物です。
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メンテナンス:インプラントは埋入した後が一番重要です。
定期的に問題がないかチェックいたします。
インプラント Q&A
患者様からよく聞かれるご質問をご紹介しております。
Q.インプラント手術って痛い?
A.手術時は麻酔下で行いますので基本的には痛くありません。
術後の麻酔が切れる時に痛みが出る事がありますが、当クリニックでは痛みが最小限となるような環境作りを目指しております。
Q.インプラント治療を受けたいのですが入院は必要ですか?
A.昔と違い、通常の場合入院は全く必要ありません。
Q.奥歯がないのですがインプラント治療は可能ですか?
A.基本的には可能です。但し、顎の骨の状態、かみ合わせの状態などを検査した上で、治療の内容をご説明させて頂きます。
Q.インプラントはどれくらいの寿命ですか?
A.これに関してはそれぞれの患者様によっても条件が違いますのでなんとも言えませんが、インプラント自体の材質、構造もよくなって来ていますので、寿命が長くなっては来ています。また当クリニックではもしものトラブルにおいても保証制度を設けております。
Q.費用はどれくらいですか?
A.最終的な金額は検査をしてみなければわかりません。何本必要か?骨の状態はどうか?
などの条件によって若干変わってきます。
一度ご相談ください。